電池持ちを改善、厚さ0.74mmの医療用加速度センサー:医療機器ニュース
STマイクロエレクトロニクスは、医療用のウェアラブル機器や埋込型機器に向けたMEMS加速度センサー「MIS2DU12」を発表した。超低消費電力と信号処理機能、超小型サイズを兼ね備える。
STマイクロエレクトロニクスは2026年3月26日、医療用のウェアラブル機器や埋込型機器に向けたMEMS加速度センサー「MIS2DU12」を発表した。信号処理機能を搭載し、小型かつ低消費電力で、心臓モニターやペースメーカーなどの動作寿命向上に寄与する。
MIS2DU12は、実装面積は2×2mm、厚さは0.74mmと薄型、軽量のため、パッチ型センサーなどの装着感向上も可能だ。消費電流はパワーダウンモードで20nA、アクティブモードで1μA未満に抑えている。
技術面では、専用のモーション処理エンジンを内蔵し、自由落下やウェイクアップ、シングルおよびダブルタップの検出、アクティブまたは非アクティブの検出、6軸または4軸方向の検出に対応する。アンチエイリアスフィルターを搭載し、振動源を帯域外へ除去することで、ホストプロセッサの負荷を軽減してシステム全体の消費電力を削減する。1.6Hzの出力データレート動作時では、わずか0.47μAの消費電流で稼働する。アンチエイリアスフィルターを有効化したノーマルモードでも、5.6μAまで消費電力は抑制される。
同製品は±2gから±16gまで選択可能なフルスケールを備え、出力データレートは1.6〜800Hz、動作温度範囲は−40〜+85℃に対応する。また、128レベルのFIFOバッファーを集積し、大容量のデータストレージを有する。併せてMIS2DU12センサーを搭載し、標準のDIL24ピン配置を採用したアダプターボード「STEVAL-MKI255A」も用意しており、迅速な評価開始が可能になるという。
提供は2.0×2.0×0.74mmのプラスチック製LGAパッケージで行う。2026年上半期末までに提供開始予定だ。
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