ボンド精度を3μmに高め、生産性を37.5%向上した次世代ダイボンダ:FAニュース
ファスフォードテクノロジは、半導体製造装置の次世代ダイボンダ「XERDIA」を発表した。ボンド精度を従来の5μmから3μmへと向上させており、半導体製造工程における高精度化と生産性の両立要求に応える。
ファスフォードテクノロジは2026年3月18日、半導体製造装置の次世代ダイボンダ「XERDIA(ゼルディア)」を発表した。同社がFUJIグループに参入後、初めてゼロから開発した製品となる。
XERDIAは、既存の「DB830」「DB850」シリーズの設計思想を継承しつつ、筐体や制御プラットフォームを全面的に刷新。ダイボンディング工程におけるボンド精度を、従来の5μmから3μmへと高めた。また、1時間当たりの生産数を示すUPHが4000から5500へと37.5%向上している。
設計においては、FUJIリニアのリニアモーターを採用し、FUJIのデザインチームと共同で装置をデザインするなど、FUJIグループの技術力が生かされている。
また、XERDIAは以下の4つのコンセプトのもと、開発された。1つ目は「安定稼働」で、一新した基幹ユニットと、振動を従来比50%低減する高剛性の筐体により、安定稼働率を向上している。
2つ目は「生産準備工数の低減」だ。ツール自動交換機能に加え、操作性を高めた新制御プラットフォーム、ワーク押えのユニバーサル化により、段取り効率やメンテナンス性が最大34%改善された。
3つ目は「既存設備の有効活用」で、既存の「DB」シリーズのツールやレシピなどを継承できる設計としたため、導入時の初期投資を最小化できる。
最後は「環境負荷の低減」。面積生産性を従来比30%改善し、新制御プラットフォームによりエネルギー効率を改善したことで、装置スタンバイ時の消費電力が13%低減している。さらに「ECOモード2.0」を活用するとアイドル時の消費電力を26%削減できる。
生成AI(人工知能)の普及に伴ってデータ処理量も急増し、メモリなど半導体製品の需要が拡大している。そのため半導体製造工程には、精度とともに生産性の高さも求められている。
同社ではXERDIAの正式リリースは2026年6月を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
表面実装機を応用したセルハンドラーが進化、11兆円市場を狙う
ヤマハ発動機は細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER 2」を2025年3月から販売する。
半導体後工程製造装置事業で売上高1000億円へ、ヤマ発は先端半導体に集中投資
ヤマハ発動機とヤマハロボティクスホールディングスは、2025年7月1日に設立するヤマハロボティクスにおける半導体後工程製造装置事業の中長期経営計画の概要を説明した。
FUJI本社に自動化デモライン、検査装置や実装機などM2Mソリューション実演
サキコーポレーションは、FUJIの本社ショールームに自動化デモラインを構築した。
“後工程”で基板を下から3D検査、AIプログラミングやAIアシストも
サキコーポレーションは「第40回ネプコンジャパン」において、下面3D自動外観検査装置を披露した。
ヤマハ発動機がSMTラインの新自動化コンセプト、AMRがフィーダーを搬送して補給
ヤマハ発動機は「JISSO PROTEC 2024」において、SMTの新たなコンセプト「Perfect Fit Automation」に基づいた、SMT生産フロアの自動化コンセプトのデモを行った。
マウンターとダイボンダーが1台に 新機種は12インチウエハー、大型基板搬送に対応
ヤマハ発動機は「第40回ネプコンジャパン」において、マウンターとダイボンダーの機能を併せ持つ、ハイブリッドプレーサーの新製品「YRH10W」を披露した。
