宇宙に本格進出するNVIDIA、軌道データセンター向けの「Vera Rubin」を発表:宇宙開発
NVIDIAはユーザーイベント「GTC 2026」において、最新のAIインフラ基盤「Vera Rubinプラットフォーム」をベースに、宇宙空間をはじめサイズ、重量、電力(SWaP)に制約のある環境向けに開発中の「NVIDIA Space-1 Vera Rubin Module」を発表した。
NVIDIAは2026年3月16日(現地時間)、米国カリフォルニア州サンノゼで開催中のユーザーイベント「GTC(GPU Technology Conference) 2026」(開催期間:同年3月16〜19日)に併せて、最新のAI(人工知能)インフラ基盤「Vera Rubinプラットフォーム」をベースに、宇宙空間をはじめサイズ、重量、電力(SWaP)に制約のある環境向けに開発中の「NVIDIA Space-1 Vera Rubin Module」を発表した。
NVIDIA Space-1 Vera Rubin Moduleは、CPU「Vera」2個とGPU「Rubin」4個を搭載する宇宙機器向けのAIインフラモジュールである。NVIDIA 創業者兼CEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏は「われわれは宇宙に進出する方針であり、既に宇宙に出ているものもある。とはいえ、宇宙空間に軌道データセンターを構築するには非常に複雑な課題を解決しばければらならない。そのためにパートナーと開発中なのが、このNVIDIA Space-1 Vera Rubin Moduleだ。最大の課題は、電気も水道もなく放射線しかない宇宙において、これらのシステムをどのように冷却するかになるだろう」と語る。
“既に宇宙に出ている”という事例になっているのが、米国スタートアップのStarCloudが2024年11月に打ち上げた宇宙データセンター衛星の実証機「StarCloud 1」だ。StarCloud 1は、NVIDIAのAIインフラ向けGPUモジュール「H100」を搭載している。ただし、このH100は非宇宙グレードであり、NVIDIAが“宇宙に進出する”ためには、SWaP制約環境向けの製品ポートフォリオをそろえる必要がある。
今回発表したNVIDIA Space-1 Vera Rubin Moduleは、宇宙機器向けの製品開発を本格化する取り組みの一環となるものだ。H100と比べた場合、宇宙空間におけるGPUのAI処理性能は25倍に達するという。
また、NVIDIAは、産業機器向けプラットフォームの「IGX Thor」と組み込みAIモジュール「Jetson Orin」について、SWaP制約環境向けのラインアップを既に提供中としている。
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