車載ハイパーバイザーをインフィニオンのSoC評価プラットフォームに提供:車載ソフトウェア
Perseusの車載ハイパーバイザー「PEGASUS」が、Infineon TechnologiesのAURIX TC4Dx System on Chip(SoC)評価プラットフォームに提供された。
韓国のPerseusは2026年3月3日、同社の車載ハイパーバイザー「PEGASUS」をInfineon Technologies(インフィニオン)のAURIX TC4Dx(TC4Dx) System on Chip(SoC)評価プラットフォームに提供したと発表した。
ISO 26262 ASIL-D認証を得ているType-1(ベアメタル)ハイパーバイザーであるPEGASUSの導入により、OEMやティア1サプライヤーは、次世代ソフトウェア定義型自動車(SDV)向けの仮想化およびミックスド/クリティカリティ/システムを、量産化を想定した形で開発、検証を進めることが可能となる。現在、同ソリューションはTC4Dx評価用ハードウェア上で利用可能で、ツールおよびドキュメントはインフィニオンのエコシステム/チャネル(リンク)から提供されている。
PEGASUSをTC4Dx評価ボードに適用させる統合/イネーブルメントプログラムは既に終えている。これにより、システムレベルの仮想化要件とTC4Dxのハードウェア機能を密接にリンクさせ、エンジニア向けの評価スタックを可能とした。同ソリューションは、SDVやゾーナルおよびセーフティ/クリティカルな車載アーキテクチャを支援し、開発者は量産グレードの安全性に基づいた統合E/Eプラットフォームの試作および高度化が可能になる。
既にSDVアーキテクチャは成熟期に入っており、アプリケーションクラスのSoCのみならず、リアルタイムおよびセーフティ/クリティカルなMCU(マイクロコントローラー)領域でも機能統合が求められている。この統合のためのハードウェア基盤として、決定論的な実行(Deterministic execution)とASIL-Dレベルの安全性を持つインフィニオンのAURIX TC4Dxファミリーが提供されている。
PEGASUSは、プラットフォーム上におけるワークロードを高い安全性で統合するために必須なシステムソフトウェア層を担う。OSよりも下位のレイヤーで、堅牢(けんろう)な分離、リソース制御および予測可能な挙動を可能とする。
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