インフィニオンがams OSRAMのセンサー事業を買収、自動車や医療向けを強化:組み込み開発ニュース
Infineon Technologies(インフィニオン)は、ams OSRAMの非光学式アナログ、ミックスドシグナルセンサーのポートフォリオを買収し、センサー事業を拡大する。自動車や産業機器に加え、メディカル分野の製品ラインを拡充する。
Infineon Technologies(インフィニオン)は2026年2月3日(現地時間)、ams OSRAMの非光学式アナログ、ミックスドシグナルセンサーのポートフォリオを買収し、センサー事業を拡大すると発表した。買収価格は5億7000万ユーロ(約1050億円)で、同年4〜6月期に完了する見込みだ。自動車や産業機器に加え、医療分野の製品ラインを拡充することで、センサー市場における主導的地位を強化する。
同社は、ams OSRAMが保有するセンサー製品や知的財産、研究開発能力、試験設備を含むファブレス資産を取得する。本取引に伴い、研究開発および事業管理の専門知識を持つ約230人の従業員がInfineon TechnologiesのセンサーおよびRFビジネスユニットへ加わる。買収対象事業の2026年における年間売上高は約2億3000万ユーロ(約420億円)を見込んでおり、完了後直ちに1株当たり利益(EPS)の増加に寄与するとしている。
取得するポートフォリオには、X線ソリューションやバルブ制御、ビル制御向けのセンサーインタフェース技術が含まれる。また、高精度な位置検出技術や静電容量式センサー、温度センサー技術も強化される。これらは、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)のシャシー位置検出やハンドオン検知、ロボット工学向けの角度検出、血糖値モニタリングといったメディカル用途など、幅広いフィジカルAI(人工知能)アプリケーションへの活用が期待される。
なお、資金調達は追加の借り入れにより行い、ams OSRAMとの間では複数年にわたる製品供給契約も締結する。
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