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年間4000時間の工数削減へ、トリプルアイズとBEXがCATIA設計支援プログラムを開発メカ設計ニュース

トリプルアイズは、グループ会社のBEXと共同で、自動車設計業務の効率化に向けた支援プログラムを開発した。ハイエンド3D CADソフト「CATIA」上での付帯業務を自動化し、年間約4000時間の工数削減と品質向上を見込む。

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 トリプルアイズは2026年3月5日、グループ会社のBEXと共同で、自動車設計業務の効率化に向けたプロジェクトチームを組成し、設計支援および業務効率化に向けた複数のプログラム開発を完了したと発表した。同プログラムは既に実務適用フェーズに入っており、2D図面化やチェックといった設計の付帯業務にかかる工数の削減と設計品質の向上が見込まれるという。

 今回の取り組みは、AI(人工知能)やシステム開発に強みを持つトリプルアイズと、設計ノウハウを有するBEXが連携し、2024年7月のグループジョインを経て進めてきた共同研究の成果である。設計現場における手戻りの原因となる作業を洗い出し、IT活用によって自動化/効率化することで、限られた人員でも高品質なアウトプットを生み出せる体制の構築を目指すとしている。

設計支援プログラムの主な特長と用途

 トリプルアイズとBEXが開発した設計支援プログラムは、ダッソー・システムズのハイエンド3D CADソフト「CATIA」上での設計実務を支援する自動化プログラム群である。同プログラムは、図面内の注記や記号表記、規格を自動でチェックするほか、修正箇所の自動集計や図面の縮尺変更に伴うレイアウトの自動追従といった機能を備える。これまで設計者が目視や手作業で行っていた付帯業務をシステムが代替することで、ヒューマンエラーを抑え、設計品質の均一化を図る仕組みとなっている。

 同プログラムの活用により、1プロジェクト(約12カ月)当たり約390時間の作業時間を削減できるという。これを対象エンジニア約30人規模の複数プロジェクト全体に換算した場合、年間で約4000時間の工数削減が見込まれる。同支援プログラムによって、設計者が本来注力すべき創造的な設計検討に、より多くの時間を充てることが可能になるとしている。

 同プログラムは、主に自動車設計における2D図面化やチェックなどの付帯業務での活用を想定している。人が行うとミスが発生しやすい確認作業や微調整作業を正確かつ瞬時に処理することで、修正による手戻りを減らし、設計品質の均一化につなげる。

設計支援プログラムの開発背景と狙い

 設計支援プログラムの開発に至った背景には、労働人口の減少に伴う製造業の設計現場において「限られた人員でいかに高品質なアウトプットを出すか」という課題と、各国法規への対応増加による修正工数の増加がある。BEXの設計現場では、図面表記の整合性チェックや変更履歴の集計、レイアウト変更に伴う微調整といった膨大な目視や手作業が、手戻りを発生させる主な要因となっていた。両社はこれらの課題に対し、ITとモノづくりを融合させることで、設計プロセスのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目指す。

 トリプルアイズとBEXは日本の製造業の生産性向上に貢献すべく、今後、設計者の意図をくみ取るAIの開発へとフェーズを進める方針だ。過去の設計データを学習したAIが部品の3Dデータを自動生成して複数の形状案を提案するシステムや、SE-DA(Simultaneous Engineering - Design Analysis)において問題点を自動抽出し、最適な改善策を提示するシステムの構築を進めていくという。

(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが、文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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