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QNXとHaleyTekが協業、ボルボの電動SUVにソフトウェア定義型オーディオを提供:車載ソフトウェア
QNXはHaleyTekとの協業により、ボルボ・カーズの電動SUV「EX60」向けに完全集中型のソフトウェア定義型オーディオを提供する。
QNXは2026年2月10日、HaleyTekとの協業により、ボルボ・カーズの電動SUV「EX60」向けに、完全集中型のソフトウェア定義型オーディオ(SDA)を提供すると発表した。
EX60には、新たなボルボ・カーズのインフォテインメント/プラットフォーム「SPA3」が初めて採用される。同プラットフォームでは、複数の著名オーディオブランドによるサウンドシステムが選択可能になる予定だ。
これまでの車載オーディオでは、音声処理をアンプ内の専用デジタルシグナルプロセッサ(DSP)に依存する仕組みが標準的であった。一方、SDAアーキテクチャでは、オーディオ処理をSystem on Chip(SoC)上に集約する。その効果として、オーディオ機能の柔軟な拡充や、新機能の迅速な展開、ソフトウェアの継続的な改良が可能になる。
EX60は、QNX Soundを用いた完全中央集約型SDAアーキテクチャを実装する「世界初」の車両となる。QNX Soundは、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)用のデジタルオーディオプラットフォームだ。
ハードウェアからオーディオと音響ソフトウェアを切り離し、音声処理やメディア再生、アラート、ノイズ制御などの全ての車載オーディオ機能を一体化する。これにより、自動車メーカーにおける開発の合理化、ハードウェア要件の削減、市場投入までの時間短縮に貢献する。
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