レゾナックがコア営業利益で増益、半導体材料事業がAI需要を捉える:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
レゾナック・ホールディングスは、2025年12月期の連結業績で、AIサーバ向け先端材料の高い需要を背景に、半導体/電子材料セグメントのコア営業利益が過去最高を更新したと発表した。
ケミカルセグメントは減収減益
イノベーション材料セグメントの売上高は前年同期比4.9%減の922億円で、コア営業利益は同8.1%減の104億円となった。同セグメントでは、一部製品の需要が自動車市場低迷の影響などで減少し、減収減益に至った。
ケミカルセグメントの売上高は同14%減の1744億円で、コア営業利益は55億円の損失となった。同セグメントでは、化学品事業が炭酸ガスの販売数量増加や一部製品の値上げにより増収増益を記録した。グラファイト事業は、黒鉛電極の市況低迷の影響を受け、販売数量や販売価格ともに下落し、赤字が拡大となった。
クラサスケミカルセグメント(石油化学事業)の売上高は同8.9%減の3003億円となり、コア営業利益は同45.5%減の47億円を記録した。同セグメントでは、ナフサ価格下落に伴う販売価格の下落により減収し、製品市況の下落や在庫受払差の悪化によりコア営業利益が減益となった。
半導体/電子材料セグメントでAI関連需要を取り込み
2026年12月期の通期業績予想に関して、売上高は同2.8%減の1兆3100億円で、営業利益は同125%増の1050億円となり、コア営業利益は同28.3%増の1400億円になると見込んでいる。
セグメント別では、半導体/電子材料セグメントの売上高は同13%増の5700億円で、コア営業利益は同18%増の1280億円になる見通しだ。「半導体/電子材料セグメントでは引き続き旺盛なAI関連需要の取り込みにより増収を見込んでいる」(染宮氏)。
モビリティセグメントの売上高は同19%減の1440億円で、コア営業利益は同32%減の30億円になる見通しだ。2026年4〜6月期に実施予定の日本とタイにおける自動車成形部材事業譲渡の影響や、一部国内顧客の需要減を想定し、減収減益を見込む。
イノベーション材料セグメントの売上高は同2%減の900億円で、コア営業利益は同13%減の90億円になる見通しだ。販売数量減により売上高が微減し、コア営業利益は減収と固定費増加で減益を見込む。
ケミカルセグメントの売上高は同9%増の1900億円で、コア営業利益は80億円と黒字になる見通しだ。
クラサスケミカルセグメントの売上高は同7%減の2800億円で、コア営業利益は同49%増の70億円になると見込む。同セグメントでは、2026年1〜6月期に4年に一度の大型定期修繕を計画しており、販売数量減による減収が予想されている。製品市況の改善や在庫受払差の改善で、コア営業利益は増益を見込む。なお、同セグメントは2026年内にパーシャルスピンオフを計画しており、実行確定後は非継続事業となる見通しだ。
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