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105℃の高温に対応する細径高屈曲ロボットケーブルを発売:組み込み開発ニュース
OKI電線は、105℃の耐熱性能を持つ細径高屈曲ロボットケーブル「ORP-SL105℃」を発売した。装置内部の熱量が増加する中で、従来の80℃定格品では対応が困難だった高温環境下での安定稼働を可能にした。
OKI電線は2026年1月20日、定格温度105℃に対応した細径高屈曲ロボットケーブル「ORP-SL105℃」を発売した。同年4月1日より出荷を開始する。グローバル市場におけるロボットやFA、AI(人工知能)半導体製造装置を主なターゲットとし、2026年度に年間1億円の販売を目指す。
本製品は、既存の「ORP-SLケーブル」シリーズが持つ機械的特性や外径寸法、柔軟性を継承しながら、定格温度105℃のUL規格(UL 758 AWM - UL Style No, 2517)に適合した。工場の高密度化や自動化に伴い、装置内部の熱量が増加する中で、従来の80℃定格品では対応が困難だった高温環境下での安定稼働を可能にした。
標準的な300V定格のロボットケーブルと比較して平均約20%細径化されており、限られたスペースでの配線取り回し性に優れる。また、摺動や屈曲、捻回といったロボット特有の複雑な動きに対しても高い耐久性を備えているのが特徴だ。
PFAS(有機フッ素化合物)規制に対応した設計となっており、環境負荷の低減にも配慮した。従来品からの置き換えにおいて設計変更のリスクを最小限に抑えつつ、より過酷な温度条件での使用を可能にすることで、産業機器の安定生産と保守性の向上に寄与する。
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