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AIが最適生産計画を短時間で自動立案、工場の生産能力を最大化:製造現場向けAI技術
アズビルは、生産計画をAIが自動的に立案、更新する「AI最適生産計画立案システム VIRTUAL PLANNER PP」を発売した。AIが、設備の制約や在庫、納期など複数の条件を踏まえて最適化した生産計画を短時間で提示する。
アズビルは2026年1月20日、生産計画をAI(人工知能)が自動的に立案、更新する「AI最適生産計画立案システム VIRTUAL PLANNER PP」の販売を開始した。
AI最適生産計画立案システム VIRTUAL PLANNER PPは、強化学習技術を導入したAIが、設備の制約や在庫、納期といった複数の条件を踏まえて最適化した生産計画を短時間で提示する。設備の故障や突然の注文など状況が変化した場合は自動で計画を見直すことで、原材料やエネルギーのロスを最小化しつつ、工場の生産力を最大限に引き出す。
同システムは、同社がこれまで培ってきた計測制御技術とAIを融合させたもので、計画立案業務の自律化を推進する。このようにデジタル技術を活用することで、生産計画担当者の負担を軽減するほか、持続可能な工場運営を支援する。
製造現場における生産計画の立案は、熟練者の経験に依存していることが課題となっている。特に多品種変量生産の環境下では、複雑な条件を人の手で同時に最適化することは困難で、潜在的なロスや機会損失を把握しにくかった。
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