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いまさら聞けないエッジAIとクラウドAIの違い “現場処理回帰”の必然性とは:人工知能ニュース(2/2 ページ)
i-PROはメディア向けにエッジAI勉強会を開催し、クラウド処理との違いや優位性を解説した。現場での推論とクラウド学習を組み合わせた戦略や、生成AI活用など将来展望を紹介した。
次世代に向けた「生成AI」の活用へ
i-PROは、パナソニックのセキュリティシステム事業部を前身とし、2019年に独立した画像センシング技術の専門企業である。同社は2020年に初のエッジAI対応カメラを発売して以来、AIプロセッサ搭載モデルのラインアップ拡充を進めてきた。現在では全324モデル中、約8割にあたる253モデルにAIプロセッサを搭載している。
当日のショールームでは、その最新機能の一例として「属性検索機能」を披露した。
これは、カメラ内でAIが生成したデータを活用し、顔認証に依存せず人物を特定する技術だ。デモンストレーションでは、「赤い上着の男性」「カバンを持っている」といった外見の特徴(属性)や、特定の人物を選択した場合の条件を指定し、膨大な録画データから該当者を数秒で抽出する様子を実演した。従来のように長時間映像を目視確認する手間がなくなる他、迷子の捜索や商業施設のマーケティング分析など、防犯以外の広範な用途への応用も期待される。
i-PRO 代表取締役社長の中尾真人氏は、「パナソニック時代から培ったハードウェアの信頼性と、AI/ソフトウェアの柔軟性を融合できることが当社の強み。カメラを単なる記録装置から、社会の課題を解決するインテリジェントなセンサーへと進化させる」と事業の方向性を強調した。今後はカメラ単体での生成AI動作も視野に入れており、自然言語による検索など、さらなる機能高度化を目指していく方針だ。
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