ニュース
持続的な成長と企業価値の最大化を目指し、2社が経営統合:製造マネジメントニュース
旭化成の100%子会社である旭化成アドバンスと、帝人の100%子会社である帝人フロンティアが経営統合する。帝人フロンティアを存続会社として、旭化成アドバンスを吸収合併する基本契約を締結した。
旭化成は2025年12月1日、同社の100%子会社である旭化成アドバンスと帝人の100%子会社である帝人フロンティアの経営統合について発表した。帝人フロンティアを存続会社として、旭化成アドバンスを吸収合併する基本契約を同日に締結した。
合併の効力発生日は、2026年10月1日を予定する。旭化成が20%、帝人が80%の比率で共同出資し、帝人フロンティアを合弁会社とする。新会社の社名は、同年春ごろに公表される。
旭化成アドバンスは、2015年に繊維、化学品、建材などを取り扱う商社として設立。持続的な事業拡大を検討する中で、単独での成長を追求するのではなく、商社機能とメーカー機能を併せ持つ帝人フロンティアの下での運営が最善だと判断した。
統合後は、両社が有する事業基盤と営業ネットワーク、顧客基盤を相互補完することで、持続的な成長と企業価値の最大化を図る。両社の強みを融合させ、強固な競争力と成長基盤を持つ企業体として持続可能な価値創造を目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
旭化成が新中計で営業利益目標2700億円を策定 トランプ関税の影響とは?
旭化成は2025〜2027年度を対象とした「中期経営計画2027〜Tralblaze Together〜」を発表した。
旭化成の素材戦略、次世代半導体のパッケージ材料や水電解システムに重点投資
旭化成は、東京都内とオンラインで説明会を開催し、マテリアル領域における事業ポートフォリオの転換、成長事業の取り組みについて紹介した。
旭化成のDX戦略、MIで従来品の2倍の性能を実現し共創型MIの基盤も構築
旭化成は、東京都内とオンラインで説明会を開き、マテリアルズインフォマティクス(MI)の導入やデジタル人材の育成など、DXに関する同社の取り組みを紹介した。
豊田通商、旭化成のLIB用セパレータの生産供給能力一部を確保
旭化成の連結子会社であるAsahi Kasei Battery Separator America(AKBSA)と、豊田通商の子会社であるToyota Tsusho America(TAI)は、車載用リチウムイオン電池(LIB)向けにAKBSAが供給するLIB用セパレータ「ハイポア」のキャパシティーライト契約を締結した。
旭化成 北米でリチウムイオン電池用湿式セパレータの工場建設を開始
旭化成バッテリーセパレータは、2024年11月14日(現地時間)にカナダオンタリオ州ポートコルボーン市で、リチウムイオン電池(LIB)用湿式セパレータ「ハイポア」の製膜/塗工一貫工場の起工式を開いた。
