物価上昇を受けて「仕事選びの軸」が変化したと約4人に1人が回答:キャリアニュース
エン転職が「仕事選びの軸」に関する調査結果を発表した。仕事選びの軸は「希望の条件で働けるか」が最多だったが、物価上昇を受けて仕事選びの軸が変化したと23%が回答した。
エンが運営する転職サイト「エン転職」は2025年11月20日、「仕事選びの軸」に関するアンケート調査結果を発表した。
同調査は、同サイトのユーザーを対象としたもので、2162人から有効回答を得た。
初めに「仕事選びの軸」を尋ねると、「希望の条件(勤務時間・休日)で働けるか」(54%)が最多となった。次いで「給与アップができるか」(50%)、「経験・スキルが生かせるか」(48%)となっている。
これを男女別に見ると、男性は「経験・スキルが生かせるか」(52%)が、女性は「希望の条件(勤務時間・休日)で働けるか」(64%)がそれぞれ最も多かった。また、年代別の結果は、全体の上位3位とほぼ同じだったが、20代のみ「希望の働き方(テレワーク・副業など)ができるか」(43%)が3位にランクインしている。
物価上昇やAIの普及でより重視するようになった軸は
続いて、近年の物価上昇やAI(人工知能)の普及を受けて、仕事選びの軸が変化したかを尋ねた。全体の回答は「変わらない」が64%、「物価上昇を受けて変化した」が23%、「AIの普及を受けて変化した」が13%となった。なお、「物価上昇を受けて変化した」の回答割合は、男女別では女性(26%)が、年代別では30代(27%)が高かった(男性:19%、20代:24%、40代以上:21%)。
前問で、仕事選びの軸について「物価上昇を受けて変化した」と回答した人に、より重視するようになった軸を尋ねた。その結果、全体では「給与アップができるか」(69%)が最も多かった。「給与アップができるか」は、男女別、年代別でも1位で、特に30代は80%が回答している。
また、仕事選びの軸が「AIの普及を受けて変化した」と回答した層が、より重視するようになったものとして、全体では「新しい分野に挑戦できるか」(39%)、「経験・スキルが生かせるか」(38%)が上位を占めた。男女別でそれぞれ最も多かった回答は、男性が「経験・スキルが生かせるか」(43%)、女性は「希望の働き方(テレワーク・副業など)ができるか」(41%)となった。
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