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“ADASの民主化”こそが重要、ボッシュが立駐特化の駐車支援システムなど披露:安全システム(3/3 ページ)
ボッシュ日本法人は、ADASの技術体験イベントを開催。公道でのレベル2自動運転や、隙間3cmに駐車する立体駐車場システムなどを披露した。
既存のハードを生かしつつソフトの力で勝負する
4つ目が、北米市場などで需要の高いトレーラーけん引時のバック駐車支援システムである「Trailer parking」だ。ボッシュは2024年、駐車枠のない場所でも駐車を支援する「Anywhere parking system」の拡張機能として、この技術をリリースした。
ハードウェア構成はシンプルで、車両後方に設置された200万画素の魚眼カメラ1基が主体となる。システムはこのカメラ映像から、トレーラーとけん引車両(トラクター)の相対角度および経路をリアルタイムに演算。目標軌道に基づいた最適な操舵角を算出し、車両側へ制御信号を送ることで、後退や90度ターンを自動で実行する。
デモンストレーションでは、マニュアル操作によるトレーラーバックの難易度を体感した後、同システムを用いた自動駐車を実演。画面上のタッチ操作のみで、トレーラーがスムーズかつ正確に後退していく様子を披露した。
今回のMobility Experience Daysで披露された4つの技術群に共通するのは、既存のセンサー構成やハードウェアリソースを最大限に活用しつつ、ソフトウェアの力で新たな付加価値を生み出している点である。
ボッシュの安部氏は「センサー単体の性能向上だけでなく、それらを統合制御するアプリケーションレイヤーでの課題解決に注力している」と強調した。
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