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次世代アイサイト向けSoCの半導体IPをSUBARUが独自開発、ASIL-Cの認証を取得:車載ソフトウェア
SUBARUは、同社のステレオカメラを用いたADAS「アイサイト」の次世代システム向けに開発しているSoC(System on Chip)について、自動車向け機能安全規格であるISO 26262の認証を取得したと発表した。
SUBARU(スバル)は2025年11月21日、同社のステレオカメラを用いたADAS(先進運転支援システム)「アイサイト」の次世代システム向けに開発しているSoC(System on Chip)について、自動車向け機能安全規格であるISO 26262の認証を取得したと発表した。
今回の認証取得の対象になったのはSoCに実装する半導体ソフトウェアIPで、ISO 26262の安全要求レベルであるASILのうち上から2番目に高いASIL-Cを取得した。第三者認証機関はドイツのSGS-TUV Saarが務めた。
SUBARUは、2020年代後半の製品化を予定している次世代アイサイトにおいて、最先端のAI(人工知能)推論性能や超低遅延の演算処理を低コストで実現するために、AMDのプログラマブルSoC「Versal AI Edge Series Gen 2」をベースにカスタマイズしたSoCを採用する。この次世代アイサイト向けSoCには、ステレオカメラによる認識およびAI推論処理に特化したSUBARU独自開発の専用回路をASICとして集積する予定だ。今回ISO 26262のASIL-Cの認証を取得したのは、ASICを実現するための半導体ソフトウェアIPである。
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