化学業界の特許資産規模ランキング2025、1位は:知財ニュース
パテント・リザルトは、「化学業界」の特許を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「化学業界 特許資産規模ランキング2025」をまとめた。
パテント・リザルトは2025年11月17日、「化学業界」の特許を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「化学業界 特許資産規模ランキング2025」をまとめたと発表した。
同ランキングでは、2024年4月1日〜2025年3月末に公開された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。その結果、1位は富士フイルムで、2位は韓国のLG ENERGY SOLUTION、3位はDICとなった。
1位の富士フイルムで注目度が高い特許には「光二量化反応可能な基を有するポリイミド系樹脂を含む感光性樹脂組成物」や「表面からの圧力耐性に優れた光学積層体およびこれを有する表示装置」に関する技術がある。
2位のLG ENERGY SOLUTIONでは、「引張強度および伸び率が改善して成形性が向上するパウチ型電池ケース」や「多層カーボンナノチューブ構造体を含むセパレータを用いて、リチウムイオン電池の入出力特性を向上させる電池」に関する技術などが注目度の高い特許として挙げられる。
3位のDICで注目度が高い特許には、「オレフィン系基材に密着性に優れ、湿度90%以上の環境下でも良好なガスバリア性を発揮するガスバリアコーティング剤」や「粘着力を維持しつつ、迅速な剥離と残留汚染のない電子部品回収を可能にする、端部伸長剥離可能な粘着シートを備えた電子部品」などに関する技術がある。
なお、4位の日東電工は「円偏光板およびそれを用いた画像表示装置」が、5位の花王は「ヒトノロウイルス不活化剤」が、注目度の高い特許として挙げられる。
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