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ゴム製品業界の特許けん制力ランキング2024 1位はブリヂストン知財ニュース

パテント・リザルトの「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2024」でブリヂストンが1位となった。2位に住友ゴム工業、3位に横浜ゴムが続いた。

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 パテント・リザルトは2025年7月16日、「ゴム製品業界」の特許を対象にした特許審査過程で、他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2024」を発表した。

 集計対象は、2024年12月までに公開された全ての特許のうち、同年1〜12月末の期間に拒絶理由として引用された特許となる。集計の結果、最も引用された企業がブリヂストンで、住友ゴム工業(住友ゴム)、横浜ゴム、TOYO TIRE、住友理工が続いた。

「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2024」の上位10社
「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2024」の上位10社[クリックで拡大] 出所:パテント・リザルト

 1位のブリヂストンは「車両旋回時の剛性と湿潤路面での走行性能を両立できる空気入りタイヤ」に関する技術の特許が最も多く引用された。住友ゴムや横浜ゴムなど計4件の審査過程で引用されている。他に、「タイヤの構造・形状を最適化することで、摩耗、ウェット性能、転がり抵抗の改善を実現するタイヤの設計方法」に関する技術の特許が、横浜ゴムなどの計4件の拒絶理由として引用されている。2024年に、ブリヂストンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム(152件)で、続いて横浜ゴム(60件)となっている。

 2位の住友ゴムは「作業性を向上させることができるタイヤの製造方法」に関する技術の特許が最も多く引用された。横浜ゴムの計7件の審査過程で引用されている。他に、「ジョイントの分散不良が生じない生タイヤの製造方法」に関する技術の特許が、横浜ゴムの計7件の拒絶理由として引用されている。2024年に、住友ゴムの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は横浜ゴム(69件)で、次にTOYO TIRE(60件)となっている。

 3位の横浜ゴムは「「打ち出し条件の計測や弾道計測を的確かつ正確に行うことができるゴルフボール」に関する技術の特許が最も多く引用された。ゴルフ用品を扱う米国企業など計4件の審査過程で拒絶理由として引用されている。2024年に、横浜ゴムの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム(127件)で、続いてTOYO TIRE(46件)となっている。

 4位のTOYO TIREは「金属部品から離れた位置にRFIDタグを配置することで、電子部品の性能を保つことができるタイヤ」に関する技術の特許が、5位の住友理工は「信頼性が高く低コストである配線体接続構造体」に関する技術の特許が最も引用された。

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