GENKEI、図面と現場データの一元化を可能にする新機能をリリース:メカ設計ニュース
GENKEIは、クラウドサービス「GENKEI VAULT」「GENKEI LINK」に、図面コミュニケーションツール「GENKEI MARKUP」と連携したオンライン指示、伝達、共有機能を追加した。図面と現場データの一元化により、正確な図面運用と資産蓄積が可能になる。
GENKEIは2025年10月29日、機械加工品における図面/引き合い管理から、見積もりや調達業務までを支援するクラウドサービス「GENKEI VAULT」「GENKEI LINK」に、図面コミュニケーションツール「GENKEI MARKUP」と連携するオンラインでの指示、伝達、共有機能を追加したと発表した。図面と現場データを一元化することで、正確な図面運用とデータ資産の蓄積が可能になる。
GENKEI VAULTは、図面を基に加工原価を自動算出する案件管理/見積もり支援サービスである。図面の他、見積書や検査表、製品画像などの関連データを保管/管理できる。調達業務の合理化を支援するGENKEI LINKは、図面情報をAI(人工知能)が自動抽出し、複数社への見積もり依頼と回答の比較作業を効率化する。
両サービスに、図面上での確認や指示を効率化するGENKEI MARKUPを連携したことで、社内関係者や社外の取引先とオンライン上でリアルタイムなやりとりが可能になった。両サービスで管理する図面を活用し、図面上で交わすさまざまな指示やコメントを履歴とともにオンラインで共有/保存できる。
最新の図面情報をはじめ、コミュニケーション履歴や指示履歴などの非構造化データを含む製造情報をリアルタイムで記録する。現場で生じる製造上の問い合わせや測定結果、価格情報なども図面と共に一元管理でき、図面を生きたデータ資産として蓄積/活用できるようになる。
利用料金は月額900円からで、GENKEI VAULTまたはGENKEI LINKの契約が必要となる。なお、図面を共有された側はサービス契約の必要はない。
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