ニュース
箱から出してすぐに使える卓上型CNC 加工精度は±0.1mm:メカ設計ニュース
SainStoreは、卓上型CNCマシン「Genmitsu Cubiko」の先行予約販売を開始した。加工精度は±0.1mmで自動測高機能を備え、木材や金属など多様な素材に対応する。
SainStoreは2025年10月28日、卓上型CNCマシン「Genmitsu Cubiko」を日本で販売開始した。完成形で届くため組み立てが不要で、電源を接続してすぐに加工を開始できる。同年12月19日まで、応援購入サービス「Makuake」で先行予約販売を行う。
Cubikoは、多点自動測高機能を持ち、基板表面の複数ポイントをスキャンしてZ軸を自動調整する。精度は±0.1mmで、木材、アクリル、アルミなどの素材加工や、電子部品などの高精度な造形にも対応する。
プレミアムセットの構成では、レーザーモジュールを装着して彫刻やカットにも対応する。初心者から経験者まで、デスク上で多様な素材加工ができる。
同社は、CNCマシンを一般ユーザーにも広める目的で「Genmitsu」ブランドを設立し、現在は世界142カ国以上で展開している。2025年2月には、KickstarterでCubikoを発表後、わずか2分で目標額を達成。最終的に約1億9000万円を調達した。
日本国内では、MadSpace Japanがマーケティングパートナーを務める。個人の工作から小規模事業者の試作まで、幅広い分野での導入が期待される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
国産の3次元公差設計ソフト「Tolerance-DX on XVL Studio」登場
ラティス・テクノロジーはプラーナーと連携し、設計現場における公差設計業務を効率化する3次元公差設計ソフトウェア「Tolerance-DX on XVL Studio」を開発。2025年11月11日から販売を開始した。
生成AI時代のデザインと知財管理を支える「Final Design」に大手製造業も熱視線
Final Aimは、「Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー) 2025」において、安全/安心な生成AIによるデザインを実現する“デザインと知的財産管理”を統合したプラットフォーム「Final Design」を紹介した。
AI活用で“設計外時間”を大幅削減、自然言語で類似設計など知見を探索可能に
ギリアは「CEATEC 2025」において、設計に関する知見を蓄積し生成AI経由で活用できるようにする「GHELIA Auto Deck」を紹介した。
AIカメラや素材の自動認識機能を備えたレーザー彫刻/カッター装置を国内販売
サンステラは、Creality製のレーザー彫刻/カッター「Falcon A1(10W)」「Falcon A1 Pro(20W)」の取り扱いを開始。AIカメラや素材の自動認識機能を備え、最大600mm/sで動作する。
図面解析AIに金型図面の寸法設計エラーを自動検出する機能を追加
フィーチャは、図面解析AI「Drawing-AI」に、金型図面の寸法設計エラーを自動で検出する機能を追加した。人手に依存していた検図作業をAIが支援し、寸法の記入漏れや誤記、加工指示不足、注記抜けを抽出する。
現場に分散するデータを3Dモデル上で統合するクラウドサービス
富士フイルムビジネスイノベーションは、製造業の開発と生産現場に分散するデータを、3Dモデル上で統合するクラウドサービス「3DWorks」の提供を開始した。量産試作工程において、部門間の情報共有と合意形成を効率化する。


