この記事は、2025年11月11日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
MONOistで私が担当するFAフォーラムでは、OT(制御技術)セキュリテイもカバーしています。
先日もOTセキュリティに関するインタビュー取材で、“どんなにルールを定めていても隙間が生じる。人のミスが狙われる”といった話を聞いて「なるほどな」と思ったものです。
どんな万全を期したように見える対策も、人のふとした行動から破られてしまうという例は、古今東西枚挙にいとまはありません。
そんな中、見慣れないアドレスから私個人宛てにメールが送られてきました。件名には「招待メール」という文言も入っています。直感的に“怪しい”と思いました。ただ、それだけではまだ判断が付かなかったため、怪しいと思いながらも細心の注意を払ってメールを開いてみました。すると……
サイバー攻撃は、人の隙を突く
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