BYDが示す日本市場への本気度、モビリティショーで最新モデルを披露:電動化
BYD Japan Groupが「Japan Mobility Show 2025」の出展概要を発表。乗用車はコンパクトEVやeスポーツセダン、フラグシップSUVを中心に、商用車は日本市場向けに専用設計したEVバスを軸に最新技術を披露する。
BYD Japan Groupは2025年9月30日、「Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー)2025」(プレスデー:10月29〜30日、一般公開日:10月31日〜11月9日)の出展概要を発表した。モビリティショー初出展となる商用車部門と、乗用車部門の両部門から、EV(電気自動車)バスやワールドプレミア、ジャパンプレミアを含む最新モデルを展示する。
BYDは軽EVを2026年後半、EVトラックを2026年以降に日本市場に導入する計画をそれぞれ発表しており、今回の出展を通じて最新技術や日本市場への取り組みを発信する狙いがある。
設立3周年を迎える乗用車部門のBYD Auto Japanは、合計8台を展示する。現行車種で最もコンパクトなハッチバックEVからは満充電からの走行距離が415kmの「BYD DOLPHIN Baseline」と、同476kmの「BYD DOLPHIN Long Range」の2グレードを展示する。
この他、バッテリーを車体構造に組み込むCTB(Cell to Body)技術を採用したe-スポーツセダン「BYD SEAL」、ドライバーの疲労を感知する先進安全技術と最新インフォテインメントを標準搭載するクロスオーバーSUV「BYD SEALION 7」を披露する。
乗用車ブースでは上記の3台に加えてワールドプレミア1台、ジャパンプレミア3台を展示する。各車両の詳細は今後順次公開していく予定だ。



商用車部門のBYD JAPANは、2015年の日本参入以来10年の実績を持つEVバスを展示する。
中型EVバス「J7」は2025年1月に国内で初披露され、同年末までに納車を開始する新モデル。日本の中型路線バスに求められる車幅2.3mに合わせた専用設計で、同時に電動駆動システムのE-axle(イーアクスル)も専用に開発した。会場では、車両後部が高くなっている段上げ仕様車を展示する。
このほか大型EVバスの「K8」と、ワールドプレミア2台、ジャパンプレミア1台を展示する予定で、乗用車部門と同様に車両の詳細は今後順次公開する。
また、BYD Japan Groupは2025年9月30日から同社Webサイト内に「ジャパンモビリティショー2025特設サイト」を開設した。乗用車部門や商用車部門のワールドプレミアをはじめ、出展概要やイベントスケジュールなどを同サイトで順次公開していく予定だ。
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