ルネサスはSiCやめちゃうの?
数年前から多くの半導体メーカーが主にEV(電気自動車)の電動システム向け需要を見込んで、シリコンパワー半導体よりも高効率のSiC(シリコンカーバイド)デバイスの開発や生産能力拡充に取り組んできました。しかし、想定よりもEV需要の伸びが鈍くなっていることや、その中でもEV需要が引き続き強い中国市場におけるパワー半導体メーカーの台頭を受けて、SiCデバイスの開発や投資の計画を延期する動きが強まっています。ルネサス エレクトロニクスもその1社です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ≫MONOistメールマガジン編集後記バックナンバー
ルネサスが「意志ある踊り場」で研究開発に注力、成長目標達成時期は5年延期
ルネサス エレクトロニクスが同社の概況や事業方針などについて説明。市場環境の不確実性が高まる中で、成長目標の達成時期を2030年から2035年に延期するとともに、研究開発への注力による足場固めを優先する方針を表明した。永遠の「持続的成長」を目指すトヨタ、過去最高益も2014年度は「意思ある踊り場」
トヨタ自動車は2013年度決算を発表。“アベノミクス”による円安効果の他、徹底した原価低減活動を進めたことにより、今までで最高だった2007年度の実績を超え、営業利益、当期純利益ともに過去最高値を記録した。ルネサスがSiCデバイスを量産「EV向けパワー半導体のシェアを大きく伸ばす」
ルネサス エレクトロニクスは、高崎工場に次世代パワー半導体として知られるSiCデバイスの生産ラインを導入し2025年から稼働を始める計画だ。ルネサスが甲府工場で300mmウエハーライン稼働、パワー半導体の生産能力を2倍に
ルネサス エレクトロニクスはEV向け需要拡大を見込み、パワー半導体の生産能力増強のため、甲府工場の稼働を開始した。解き放たれたルネサスは強いよ……
かつての親会社や官民ファンドの影響がなくなった以上、ルネサスを止めるものは何もない?