レノボ、高負荷作業に対応するワークステーション4モデルと新ドックを発表:メカ設計ニュース
レノボ・ジャパンは、モバイルワークステーション「ThinkPad P14s Gen 6」「ThinkPad P16s Gen 4」「ThinkPad P16v Gen 3」「ThinkPad P16 Gen 3」を発売した。AI処理やCAD設計、映像編集など高負荷作業に対応する。
レノボ・ジャパンは2025年9月9日、モバイルワークステーション「ThinkPad P14s Gen 6」「ThinkPad P16s Gen 4」「ThinkPad P16v Gen 3」「ThinkPad P16 Gen 3」を発売した。これらのワークステーションに対応する、ドッキングステーション「ThinkPad Thunderbolt 5 スマートドック 7500」もリリースしている。
全モデルでIntel Core Ultraシリーズ2のHプロセッサと「NVIDIA RTX PRO Blackwell」GPUの搭載を選択でき、AI(人工知能)処理やCAD設計、映像編集など高負荷作業に対応する。メモリは最大96GB(P16 Gen 3は192GB)まで対応する。
P14s Gen 6は、14.5型筐体を採用し、最大2TBのSSDを搭載可能。携帯性を重視しつつ、CADや解析用途にも対応する。価格は29万8100円(税込み)からとなる。
P16s Gen 4は、16型ディスプレイとテンキーを搭載し、大画面での作業や入力業務を要するユーザーに適する。ストレージは、最大2TBのSSDを搭載できる。価格は30万9100円(税込み)から。P16v Gen 3は拡張性を重視したモデルで、最大4TBのSSDを搭載できる。価格は46万4200円(税込み)からとなる。
フラグシップモデルのP16 Gen 3は、「Intel Xeon」または「Core Ultra HX」シリーズプロセッサと、「NVIDIA RTX 5000 Ada」GPUを搭載可能だ。最大12TBのSSDに対応し、高い処理能力を備える。価格は61万6000円(税込み)からで、大規模シミュレーションや映像制作などに適している。
ドッキングステーションのスマートドック 7500は、最大120Gビット/秒のデータ転送と180W給電に対応する。クラウド管理ツール「Lenovo Accessories Fleet Manager」に対応し、個別のポート制御やファームウェア更新をリモートで実施できる。価格は71万500円(税込み)となる。
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