ニュース
生成AIを週1回以上使う60代のシニア技術者は26.6%、技術者以外ではその半分以下:キャリアニュース(2/2 ページ)
マイスター60は、60代の技術者500人を対象とした「生成AI活用実態調査」の結果を公表した。生成AIを週1回以上利用している60代技術者は26.6%で、同世代の技術職でない人の約2倍となった。
8割が「技術者としての経験がAI活用に役立つ」
経験知との相乗効果も明確になった。80.4%が、技術者としての自分の経験がAI活用に役立つと回答している。具体的には「AIの回答の正誤を判断できる」(59.8%)、「実務への応用方法がわかる」(56.1%)、「適切な質問(プロンプト)が作れる」(47.7%)などで役立っているとの回答が多かった。
また、60代技術者は学習意欲が高い。定年後も新技術を学び続けたい人は全体の66.4%を占め、AIを週1回以上利用する人に限ると84.2%に達した。何歳まで働きたいかについては、最多回答が「70歳」で42.4%だった。「気力、体力が続く限り何歳まででも」の回答も17.4%あった。
若手に伝えたいことの上位3項目は、「技術の本質、基礎の重要性」「トラブル時の判断力、対処法」「安全、リスク管理の考え方」だった。また、若手に教えてもらいたいこととして「生成AIの活用方法」「最新のデジタルツール、アプリ」「効率化ツール、自動化技術」が挙がった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
製造業における生成AIの業務活用動向調査【2025年版】
MONOist編集部は「製造業における生成AIの業務活用動向調査」を実施した。調査期間は2025年2月10〜25日で、有効回答数は402件だった。調査結果の詳細をレポート形式でお届けする。生成AI活用の5業種調査、業界別活用は製造業が24.6%でトップ
アルダグラムは、建設業、製造業、卸売業および小売業、運輸業、不動産業を対象とした生成AIの活用調査結果を発表した。どの業界も生成AIの認知度は90%前後と高かったが、業務活用率は25%未満にとどまった。生成AI活用で米国に「追い抜かれた」日本 初動の早さが失われた理由
PwC Japanグループは、生成AI活用の実態調査について、日本と米国での結果を比較したレポートを公開した。正社員として20年以上勤務の60代は「役割認識などが低い」傾向に
パーソル総合研究所は「正社員として20年以上勤務した60代の就労実態調査」の結果を発表した。就業率は60代前半で95.8%、後半で89.3%と高いものの、役割認識やモチベーション、専門性は低い傾向が見られた。世代による価値観の違い、若手社員と40〜60代との「年代の壁」が浮き彫りに
スコラ・コンサルトが「組織に関するアンケート調査」の結果を発表した。若手社員と40〜60代では、コミュニケーションスタイル、仕事や組織への貢献意識などの価値観に違いが見られた。われわれは貧困化している!? 労働賃金減少は先進国で日本だけ
苦境が目立つ日本経済の中で、中小製造業はどのような役割を果たすのか――。「ファクト」を基に、中小製造業の生きる道を探す本連載。第1回では、労働賃金が下がり続ける日本の現状について紹介します。