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中国現地生産の上部消化管スコープ、MPA登録証を初取得:医療機器ニュース
オリンパスの上部消化管ビデオスコープ「GIF-EZ1500-C」が、江蘇省薬品監督管理局の医療機器登録証を取得した。同社の中国現地生産製品がMPAの認可を取得するのは初となる。
オリンパスは2025年9月1日、上部消化管ビデオスコープ「GIF-EZ1500-C」が、江蘇省薬品監督管理局(MPA)の医療機器登録証を取得したと発表した。同社の中国現地生産製品がMPAの認可を取得するのは初となる。2023年に江蘇省蘇州市に設立した、オリンパス蘇州医療機器(OSMD)で製造予定だ。
OSMDは、同社の製造戦略の一環として、中国市場向けに高品質な医療製品を提供する。今回の認可により、現地生産による中国市場への供給を開始する。
認可を受けたGIF-EZ1500-Cは、イメージング技術「EDOF」を搭載する。近距離と遠距離にそれぞれピントを合わせた2枚の画像を合成し、広い範囲でピントの合った内視鏡画像を生成する。ピント合わせの容易化、検査時間の短縮、検査効率の向上、高精度な画像診断への寄与が見込まれる。
同社の内視鏡システム「EVIS X1」に接続して使用する。EVIS X1のビデオシステムセンター「CV-1500」に接続することで、独自のイメージング技術「TXI(構造色彩強調)」「RDI(赤色光観察)」「NBI(狭帯域光観察)」にも対応する。
なお、他地域向けの同系機「GIF-EZ1500」は、2020年から順次販売している。
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