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超小型産業用カメラを日本で本格展開、クリーンルームでのウエハー検査も対応:FAニュース
ドイツの産業用カメラメーカーXIMEAは、超小型かつ高性能カメラ「xiMU」シリーズの日本市場向け展開を強化する。重量5gで15mm角ながら、500万画素および2000万画素のCMOSセンサーで最大50fpsに対応する。
アプロリンクは2025年8月19日、ドイツの産業用カメラメーカーXIMEAが、超小型かつ高性能カメラ「xiMU」シリーズの日本市場向け展開を強化すると発表した。省スペースおよび重量の制約が厳しい現場での実装を想定する。
xiMUシリーズは、15×15mmおよび17×17mm、重量5g、消費電力1W以下の小型設計ながら、USB3.1 Gen1(5Gbps)で高速転送し、500万画素および2000万画素のCMOSセンサーで最大50fpsに対応する。外部制御は最大4入出力、Windows、macOS、Linux、ARMに対応し、SDKはPython、C++、LabVIEWを用意する。
産業ロボットの外観検査やピッキングではロボット先端やAGV(無人搬送車)への搭載を容易にし、ドローン点検では搭載重量の削減によってバッテリー負荷を低減する。
半導体および精密検査では、クリーンルームでのウエハー検査や微細パターン検証に、高速、低ノイズの撮像が寄与する。医療およびライフサイエンスでは、顕微鏡イメージングや内視鏡システムへの組み込みで小型化と画質の両立を図る。
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