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ブラザー工業、スタートアップとの業務提携でアフリカ農村部の印刷環境を改善:製造マネジメントニュース
ブラザー工業は、アフリカの地方農村部で事業を展開するDots forと資本業務提携を締結した。Dots forの現地ネットワークと、ブラザー工業のインクジェット複合機を融合し、アフリカでの事業拡大を図る。
ブラザー工業は2025年8月5日、アフリカの地方農村部で事業を展開するDots forと資本業務提携を締結したと発表した。Dots forが有する現地ネットワークと、ブラザー工業のインクジェット複合機を融合し、アフリカでの事業拡大を図る。
Dots forは、日本発のスタートアップだ。両社は2024年から、Dots forが展開するデジタルプラットフォーム「d.CONNECT」上で、村の印刷、コピーサービスのテストマーケティングを実施してきた。印刷手段が少ない農村部では、住民が数十km先の街まで移動して印刷する事例もあり、現地でのサービス展開は住民の生活の質を向上することが見込まれる。
ブラザー工業はこれまで、今後の成長が見込めるアフリカ市場に着目し、事業拡大を模索してきた。今回の提携により、アフリカの地方農村のデジタル化を支援し、新たなビジネスモデルの構築を進める。
また、両社は同月20日から横浜で開催される「TICAD Business Expo and Conference」に共同出展する。展示ブースでは、d.CONNECTを活用した印刷サービスや設置機器などを紹介し、現地での取り組みを広くアピールする。
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