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高圧ケーブルの損傷予兆を検知できる高周波電流センサー:組み込み開発ニュース
ホシデンは、高圧ケーブルの損傷予兆を検知できる高周波電流センサー「HVE1481」を発表した。絶縁破壊前に発生する部分放電を1〜100MHzの周波数帯で高感度に検出。IP55相当の防じん防水性能で屋外でも使用できる。
ホシデンは2025年8月5日、高圧ケーブルの損傷予兆を検知できる高周波電流センサー「HVE1481」を発表した。2026年4月にサンプル出荷を開始し、同年内の発売を予定している。
高圧ケーブルが老朽化すると、絶縁破壊による地絡、短絡事故が発生し、停電や火災を起こす恐れがある。同製品は1〜100MHzの周波数帯において、絶縁破壊前に発生する部分放電(PD:Partial Discharge)と周辺ノイズを、識別しつつ高精度に検出できる。
従来の高周波電流センサーは、屋内使用を前提としていた。同製品は、IP55相当の防じん防水性能を備え、−10〜+75℃の環境で使用できることから屋外設置にも対応する。また、クランプ式のため、既存設備に容易に取り付けられる。
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