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OKI、イノベーションマネジメントシステムでISO 56001認証を取得:製造マネジメントニュース
OKIは、イノベーションマネジメントシステムの国際規格「ISO 56001」に基づく「BSI Kitemark」認証を、2025年7月8日付で日本で初めて取得した。「Yume Pro」が国際基準に適合したことが評価された。
OKIは2025年7月23日、イノベーションマネジメントシステム(IMS)の国際規格「ISO 56001」に基づき、同月8日付で英国規格協会(BSI)の「BSI Kitemark」認証を日本国内で初めて取得したと発表した。製造業としてもBSIグループ内で初の取得となる。
ISO 56001は、従来のガイダンス規格である「ISO 56002」を要求事項として体系化した国際規格で、チェンジマネジメントやリスクマネジメントの実践が重視される。企業の変革力やイノベーションの持続性が問われる内容となっている。
審査では、OKIが2017年に構築したIMS「Yume Pro」の運用実績が評価された。中期経営計画に基づき、組織変革の手順に沿った活動やAI(人工知能)を活用したプロジェクト支援、リスク軽減を意識した段階的な事業展開が高く評価された。
同社は今回の認証取得を契機に、ISO 56001を共通言語としてグローバルパートナーとの共創を強化し、社会課題の解決と新規事業の展開を推進するとしている。
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