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シュナイダーとソニーセミコンが、製造現場向けAI活用安全向上ソリューション:製造現場向けAI技術
Schneider Electric(シュナイダー)は、ソニーセミコンダクタソリューションズと協業し、両社のインテリジェントビジョンセンサーと産業用コンピュータを組み合わせ、AIによる製造現場向け安全性向上ソリューションの提供を開始した。
Schneider Electric(以下、シュナイダー)は2025年8月6日、ソニーセミコンダクタソリューションズ(ソニー)と協業し、AI(人工知能)による製造現場向け安全性向上ソリューションの提供を開始した。現場への迅速かつ低コストなAI導入を可能にする。
同ソリューションは、ソニーのインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」と、シュナイダーのPro-faceブランドの産業用コンピュータ「PS6000」シリーズを組み合わせている。
IMX500は、センサー内でAI処理を実行できるため、クラウド接続不要でシンプルな構成が可能だ。PS6000シリーズと連携し、検知結果を現場HMI上で即時可視化、通知できる。
シュナイダーの泉大津事業所でのテスト導入では、安全防具(ヘルメット、安全靴、安全ジャケット)の未着用をリアルタイムで検知。危険エリアへの侵入や作業を抑止することで、安全性と管理効率を向上させた。
同ソリューションは、安全衛生管理や目視検査の自動化、生産性向上など幅広い用途に展開可能だ。将来的には、グループ企業AVEVAのクラウドソリューション「CONNECT」とのデータ連携を強化し、現場データの高度分析や意思決定支援にも活用する。
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