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ビフェニル骨格含有エポキシ化合物製造方法でライセンス契約締結材料技術

日本材料技研は、三井化学とビフェニル骨格含有エポキシ化合物の製造方法に関するライセンス契約を締結した。

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 日本材料技研は2025年8月6日、三井化学とビフェニル骨格含有エポキシ化合物の製造方法に関するライセンス契約を締結したと発表した。

 同契約の対象となる技術は、三井化学が開発した「残留塩素量が低減されたビフェニル骨格を含有する多官能エポキシ化合物の製造方法」だ。この多官能エポキシ化合物は、剛直なビフェニル骨格を有しており、樹脂に配合することで高耐熱化、高熱伝導率化、低熱膨張率化を図れる。

残留塩素量が低減されたビフェニル骨格を含有する多官能エポキシ化合物の構造の一例
残留塩素量が低減されたビフェニル骨格を含有する多官能エポキシ化合物の構造の一例[クリックで拡大] 出所:日本材料技研

 また、低融点かつ低粘度で溶剤溶解性が高いといった特徴を有し、樹脂組成物の低粘度化やハンドリング性の向上が可能だ。さらに、特定の構造では室温付近で液体となるため、液状組成物、塗料、コーティング材などのさまざまな用途への展開が期待される。日本材料技研は、今回の契約によって取得した独占的通常実施権を活用し、樹脂材料メーカーなどにこの化合物を供給することで、早期の事業化を図る。

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