日新電機は2025年8月4日、ベトナムにおける生産能力向上に向けて事業体制を強化したと発表した。
日新電機のグループ会社である日新電機ベトナムでは、装置部品の受託生産や電力機器の製造、販売を行っている。近年は、半導体製造装置や電気自動車(EVV)関連向けの受託生産の需要が旺盛で、生産能力の拡大を進めてきた。現在、日新電機ベトナムの売り上げの8割が半導体業界向けだという。
2023年には、既存工場に隣接する延べ床面積1万3440m2の賃貸工場を新たに第3工場として設立し、板金加工エリアを拡大した。これにより、生産能力が従来比で約1.5倍になったとする。
2024年には、第3工場内に大型製品対応の電気亜鉛めっきラインを構築。それまで外部に委託していた大型製品のめっきを自社内で対応できるようになった。2025年2月からはめっきの受託加工も開始した。さらに同年4月には、電子機器の設計から出荷までを受託するEMSサービスを開始した。
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