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SCSKとバイウィルがGX加速に向け資本業務提携、CO2排出量の可視化や削減を支援:製造ITニュース
SCSKとバイウィルは、GX加速に向けた資本業務提携を締結した。両社の技術やネットワーク、脱炭素化ソリューションなどを活用し、CO2排出量の可視化や削減、環境価値の活用など多面的な支援を提供する。
SCSKとバイウィルは2025年7月8日、GX(グリーントランスフォーメーション)加速に向けた資本業務提携を締結したと発表した。SCSKがバイウィルの第三者割当増資を引き受ける形で出資する。
SCSKは、IT技術によりDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援してきた実績を持つ。同月からは、中堅および中小企業向けにCO2排出量算定サービス「CO×COカルテ(ココカルテ)」を提供している。
バイウィルは、カーボンクレジットを軸として、脱炭素への貢献を収益につなげるソリューションを全国120以上の自治体や地域金融機関に提供するなど、地域経済の中でGXを推進してきた。
両社は今後、バイウィルが有するノウハウやネットワークを活用して、CO×COカルテの展開を強化する。また、SCSKが運営するエネルギーマネジメントプラットフォーム「EneTrack」を活用し、国際的な再生可能エネルギー属性証書「I-REC」などの環境価値の創出や流通を促進する。
これらの取り組みを通じて、CO2排出量の可視化や削減、環境価値の活用など多面的な支援を提供する。さらに、「環境SPF(環境サプライチェーンプラットフォーム)」構想を推進し、地域やサプライチェーン全体で循環するGXエコシステムの構築を目指す。
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