【レベル2】指示された寸法値のみ使用せよ!:テルえもんクエストII(2)(3/3 ページ)
設計スキルのレベルアップを目指す設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、さまざまな“問(モン)スター”に挑む「テルえもんクエストII」の世界へようこそ。【レベル2】のテーマは、「指示された寸法値のみ使用せよ!」だ。
アイテム(3)直径/半径の切り替え
基本的に3D CADでは、スケッチで寸法値を入力する際、閉じた円は直径、閉じていない円は半径で入力するのが一般的です。ただし、ソフトによっては設定を変更することで、閉じた円でも半径入力ができたり、閉じていない円でも直径入力ができたりする場合があります。お使いの3D CADにそのような機能があるかどうか、確認してみてください。いずれにせよ、2D図面に指示された値はできるだけそのまま使用することで、ミスの防止につながります。
問スター(3)を攻略せよ!
では、アイテムを駆使して、問スター(3)に挑戦してみてください。
どうしても倒せない(分からない)、倒し方の手順を知りたいという方は、テルえもん直伝の攻略法動画を参考にしてみてください(動画2)。
今回は、2D図面に指示されている寸法値のみを使用して3Dモデルを作成することの重要性と、そのために役立つアイテム(基礎知識)を紹介しました。冒険者の皆さん、内容はしっかり理解できましたか? 自信がない方は、攻略法動画を繰り返し視聴しながら、じっくり挑戦してみてください。
問スター(4)があらわれた!
むむっ!? 一息ついたのもつかの間、新たな問スターのお出ましです(図10)。
問スター(4)の倒し方の手順と、テルえもん直伝の攻略法動画は次回お届けします!! それでは、次回のクエストでまたお会いしましょう! (レベル3へ続く)
筆者プロフィール
小原照記(おばら てるき)
いわてデジタルエンジニア育成センターのセンター長、3次元設計能力検定協会の理事長も務める。3D CADを中心とした講習会を小学生から大人まで幅広い世代の人に行い、3Dデータを活用できる人材を増やす活動をしている。また企業の困り事に対し、デジタルツールを使って支援している。人は宝、財産であると考え、時代に対応する、即戦力になれる人財、また、時代を創るプロフェッショナルな人財の育成を目指している。優秀な人財がいるところには、仕事が集まり、人が集まって、より魅力ある街になっていくと考えて地方でもできること、地方だからできることを考えて日々活動している。
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