高精細ワイドモニターのプログラマブル表示器4種、最大10端末同時アクセス可能:FAニュース
富士電機は、プログラマブル表示器「TS4000」シリーズを発売した。最大10台の外部端末からの同時アクセスとVPN接続に対応し、セキュアな遠隔操作が可能。ワイドモニターは7〜15.6インチまで4種を用意している。
富士電機は2025年7月1日、通信機能を強化し、高精細ワイドモニターを搭載するプログラマブル表示器「TS4000」シリーズを発売した。
プログラマブル表示器は、生産設備の稼働状況を表示するタッチパネル式モニターだ。PLC(プログラマブルロジックコントローラー)やインバーターなどの制御機器、各種計測機器から収集した情報を表示する。
同シリーズでは、ネットワーク機能を強化し、タブレットやスマートフォンなど最大10台の外部端末からの同時アクセスが可能になった。これにより、遠隔地からでも設備の稼働状況の確認や操作ができる。VPN接続にも対応し、暗号化したセキュアな環境で遠隔操作ができる。
プログラマブル表示器のモニターは、より多くの情報が表示できるよう横幅の広いワイドモニターの採用が進んでいる。これを受けてTS4000シリーズでは、7〜15.6インチまで4種をラインアップした。従来品の10.4インチスクエアモニターと比較すると、12.1インチワイドモニターでは、一度に表示できる情報量が約3倍となる。
4機種の外形寸法は、「TS4070i」が198.8×141.8×38mm(モニターサイズ:7インチ、パネルカット:189×134mm)、「TS4100i」が263.8×191.8×38mm(同10.1インチ、254×184mm)、「TS4120i」が303.8×223.8×48mm(同12.1インチ、294×216mm)、「TS4150i」が402.8×256.8×48mm(同15.6インチ、393×249mm)だ。
生産現場では、生産性向上、省エネルギー、設備の安定稼働のため、設備稼働率やエネルギー使用状況などのデータ活用が進んでいる。近年、設備や機器の高機能化に伴い、活用するデータの量、種類が増加していることから、より多くの情報が表示できるプログラマブル表示器が求められている。
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