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設置面積を20%縮小して省スペース化、グローバル市場向けスイッチギヤを発売:FAニュース
富士電機は、グローバル市場向けに設置面積を縮小し、省スペース化するスイッチギヤ「VC-V20A-1」を発売した。絶縁構造を最適化し、設置面積を同社の従来機種に比べて20%削減している。
富士電機は2022年11月21日、グローバル市場向けに、設置面積を縮小し、省スペース化に貢献するスイッチギヤ「VC-V20A-1」を発売したと発表した。「IEC 62271-200」規格を取得し、東南アジアを中心にグローバルに展開する。
スイッチギヤは、通電部同士が短絡を起こさないように絶縁距離を保つ必要がある。VC-V20A-1は、遮へい構造の採用に加え、通電部や絶縁体の形状を最適化することで、絶縁距離を短縮し、設置面積を同社の従来機種に比べ20%削減した。
排気部に冷却構造を設けており、盤内で高温、高圧のガス(ホットガス)を冷却する。これにより、ダクトからホットガスを放出する必要がなくなり、設置場所の柔軟性を高めた。
定格電圧は24kV、定格電流は630、1250、2000、2500A。標準寸法は、定格電流が630、1250Aは800×1550×2350mm、定格電流が2000、2500Aは1000×1550×2350mmとなっている。ホットガスの冷却機構を設けた場合は、高さが2500mmとなる。
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