「融合と循環」で半導体に新たなイノベーションを、三井不動産が「RISE-A」設立:組み込み開発ニュース(2/2 ページ)
三井不動産が、国内半導体産業のエコシステム構築の促進を目的とする一般社団法人「RISE-A」を設立した。2025年10月に東京・日本橋に開設予定の「RISE GATE NIHONBASHI」を拠点として活動を始める予定である。
MOUパートナーのimecやITRI、AIST Solutionsなどと連携
なお、LINK-Jは会員数が951、2024年のイベント開催数が1151件、cross Uが会員数316、2024年のイベント開催数が316件となっており、産業支援コミュニティーとしての実績を着実に積み上げている。また、LINK-Jとの関連では2019年、都心に立地する賃貸型の研究開発拠点である「三井リンクラボ」を開設しており、産業支援コミュニティーの活動を産業デベロッパーとしての事業拡大につなげた好例になっている。RISE-Aについても、現時点では検討中としているものの、三井リンクラボの活用やサイエンスパークの整備などが候補に挙がっているという。
RISE-Aの本格的な活動は、拠点であるRISE GATE NIHONBASHIを2025年10月に開設するところからスタートする。東京メトロの三越前駅から徒歩1分の位置にあるスルガビルの7階に入居しており、会員企業向けのカンファンレスルーム、サービスオフィス、ラウンジ、会議室などから構成される。会員企業は特別価格でこれらの会員専用スペースを利用できるとともに、RISE-Aのネットワークを活用して製品や研究内容に関する情報発信も行える。LINK-Jやcross Uと同様に、RISE-Aでも多数のイベントの開催を企画していく方針だ。
RISE-AはMOUパートナーとして、ベルギーの半導体研究機関であるimec、台湾最大の産業技術研究/開発機関のITRI、産業技術総合研究所の技術資産の提供などを行うAIST Solutions、オープンな半導体エコシステムの構築を目指すOpenSUSIと連携協定を結んでいる。RISE-Aの趣旨に賛同した多数のエバンジェリストもおり、これらMOUパートナーやエバンジェリストと連携して企画されたイベントの開催も予定されている。
さらに、同じく日本橋を拠点とするLINK-Jやcross Uとの連携によって、異分野の掛け合わせによるシナジー創出も進めていく考えだ。
RISE-Aの特別会員の入会金と年会費は以下の通り。従業員数101人以上の企業が対象の特別会員Aは、入会金が12万円、年会費が48万円。従業員数100人以下の企業もしくは非営利団体が対象の特別会員Bは、入会金が3万円、年会費が12万円。その他個人が対象の特別会員Cは、入会金が3000円、年会費が1万2000円。RISE-AのWebサイトから会員申し込みの受付を開始している。
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