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横浜港で水素を燃料とする荷役機械の稼働実証を開始:脱炭素
国土交通省は、港湾のターミナルの脱炭素化を目指し、水素を燃料として使用する荷役機械の稼働実証を横浜港で開始する。2050年のカーボンニュートラルに向けて、カーボンニュートラルポートの形成を促進する。
国土交通省は2025年6月2日、港湾のターミナルの脱炭素化を目指し、水素を燃料として使用する荷役機械の稼働実証を横浜港で開始すると発表した。2050年のカーボンニュートラルに向けて、カーボンニュートラルポートの形成を促進する。
横浜港南本牧ふ頭地区MC-2において、タイヤ式門型クレーン(RTG:Rubber Tired Gantry crane)のディーゼルエンジン発電機を水素燃料電池機へ転換(転換済み)し、RTGへの水素充填およびRTGによる現地稼働実証を進める。
2025年度にデータ取得や分析などの稼働実証を行う。さらに、今回の実証および神戸港での水素エンジン実証の結果を踏まえ、2025〜2026年度にかけて技術基準の改訂に向けた検討を進める。これにより、水素燃料を用いた荷役機械の導入拡大に向けた環境整備を図る。
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