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省エネ性能を高めた難燃性コンベヤーベルトを発売 乗り越え抵抗を低減:材料技術
横浜ゴムは、難燃性コンベヤーベルト「FLAME GUARD」シリーズから省エネルギー性能を高めたコンベヤーベルト「FLAME GUARD ECO(フレイムガードエコ)」を2025年4月30日に発売した。
横浜ゴムは2025年4月30日、難燃性コンベヤーベルト「FLAME GUARD」シリーズから省エネルギー性能を高めたコンベヤーベルト「FLAME GUARD ECO(フレイムガードエコ)」を同日に発売したと発表した。
FLAME GUARDシリーズでは、難燃性、難燃超耐摩耗性、難燃重耐油性、難燃中温耐熱性、難燃高温耐熱性のコンベヤーベルトをラインアップしている。今回、ベルトがローラー上を通過する際に発生する乗り越え抵抗を低減させたFLAME GUARD ECOの発売により、ラインアップを強化した。
FLAME GUARD ECOの特徴
FLAME GUARD ECOは火災防止のために難燃性コンベヤーベルトが必要とされる港湾や火力発電所の石炭搬送ラインでの使用を想定し開発された。省エネ性能向上に当たっては、同社のコンベヤーベルト「ECOTEX(エコテックス)」で培った技術を活用し、ゴム配合を最適化した。
これにより、エネルギーロス発生の一因であるベルトがローラーを乗り越える時のゴム変形を小さくし、走行抵抗を抑制しコンベヤーの消費電力削減に貢献する。難燃性と省エネ性能の両立により、安全な操業に貢献するとともに、エネルギーコストやCO2排出量の削減を実現している。
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