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横浜ゴム、「説明可能なAI」をタイヤ設計支援システムに活用製造ITニュース

横浜ゴムは、XAIを活用した、タイヤの設計支援システムを開発したと発表した。求めるタイヤ特性に役立つ特徴量を多角的に表示でき、経験の浅い技術者でも容易にタイヤ設計ができる。

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 横浜ゴムは2024年7月16日、AI(人工知能)の判断基準やルールをユーザーが推測するための技術「XAI(eXplainable AI、説明可能なAI)」を活用したタイヤの設計支援システムを開発したと発表した。知識や経験を補う情報が得られることで、経験の浅い技術者でも容易に設計が可能になる。

 タイヤの開発では、性能や品質を表す「特性値」を改善するために、材料や形状、構造の各特徴を表す設計因子となる「特徴量」を探索する。今回開発した支援システムは、技術者が設定したタイヤの基準仕様と目標特性値から、改善すべき目的特性と定量値を定め、目的特性の改善に役立つ特徴量をXAIで提示する。

 技術者は、XAIで得られた特徴量をさまざまな視点で解釈し、仕様の修正を行う。その後、同社の特性値予測AI(人工知能)により、各特性値が目標を達成しているかを確認する。

 このプロセスを繰り返すことで最終仕様を決定し、また、XAIで最終仕様の根拠を確認できる。同社はこうした“人とAIとの協奏”から、新たな発見やひらめきを得ることで、高性能な商品開発が期待できるとしている。

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“人とAIとの協奏”によるタイヤの仕様検討プロセスの概念図[クリックで拡大] 出所:横浜ゴム

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