この記事は、2025年4月24日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
2025年4月4日、ニデックが牧野フライス製作所(以下、牧野フライス)に対してTOB(株式公開買い付け)を開始しました。
ニデックによる2024年12月27日のTOBの予告を発表以降、両社の間で書面による質問状のやりとりや面談が行われ、MONOistでも取り上げてきました。
事前協議はなく、かつ年末の最終営業日に予告を受けたこともあり、牧野フライスはニデックに対して、幅広い戦略的オプションを検討するため、TOBの延期などを再三要請してきました。しかし、ニデックは従来の計画を変更せず、同意を得ないままTOBを開始しました。
ニデックと、気になるもう1つのTOBの動き
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