持続可能なモノづくりを目指す企業よ集え! 「BOLDGYM ACADEMY」第一期募集:サステナブル設計
ExtraBoldは、デジタルモノづくりとサステナブルな製造を支援する法人向け会員制サービス「BOLDGYM ACADEMY」を開始すると発表した。大型3Dプリンタやリサイクル/アップサイクル装置などを活用し、持続可能なモノづくりを目指す企業のための実践的な環境を提供する。
ExtraBoldは2025年4月14日、デジタルモノづくりとサステナブルな製造を支援する法人向け会員制サービス「BOLDGYM ACADEMY」を開始すると発表した。
材料の開発からリサイクル/アップサイクルの実践までを自社内で行うためのノウハウを提供する。会員企業は新たな製造技術を学び、試作/開発/実証実験などに取り組める。第一期として10社限定(先着)で法人会員を募る。
持続可能なモノづくりの実践力を磨くトレーニングジム開講
BOLDGYM ACADEMYは、3Dプリンタやリサイクル/アップサイクルのための装置、材料技術、コンピュータデザイン、AI(人工知能)など、デジタルモノづくりを幅広く実践体験できるトレーニングジム(場)として機能する。同社の技術スタッフがインストラクターとして会員企業のサポートを行う。
主な設備として、同社主力の大型3Dプリンタ「EXF-12」や協働ロボット型3Dプリンタ「REX-BUTLER」の他、小型3Dプリンタ、3Dスキャナー、粉砕機、乾燥機、リペレッター(造粒機)、各種3Dソフトウェアなどを完備する。有償オプションとして、パートナー企業の装置(バイオ炭化装置など)も利用できる。必要に応じて各種装置の操作代行(有償)も依頼可能だ。
3Dモデリングに関する技術支援を受けられる他、オンライン/オフラインのコミュニティーによる参加企業同士の交流、材料メーカーやリセラー企業との連携を通じた取り組みなども行える。
環境課題に取り組むさまざまな分野の活性化に貢献
BOLDGYM ACADEMYの会員種別は「一般会員」「リセラー会員」「マテリアル会員」の3つが用意されている。入会金は20万円で、月額料金は会員種別やコースにより異なる(詳しくは、BOLDGYM ACADEMYの公式Webサイトを参照のこと)。
一般会員は、3Dプリンタ活用やリサイクル/アップサイクルを実践したい企業向けとなる。例えば、スタンダードコース(月額60万円〜)であれば、EXF-12やREX-BUTLERの利用(各16時間)、粉砕機やリペレッター、小型3Dプリンタの使用の他、3Dモデリングのアドバイス、オンラインコミュニティーの利用などが含まれる。
リセラー会員は、同社の3Dプリンタや材料を販売したい企業向けで、販売パートナーとして必要な各種情報の提供や支援プログラムを受けられる。同社設備をショールームの一部として活用したり、販売イベントの協力を得たりすることも可能だ(詳細は要相談)。
マテリアル会員は材料メーカー向けとなり、同社設備を活用した新素材の研究開発やテストの実施が可能だ。一般会員や同社技術スタッフに材料をテストしてもらい、そのフィードバックを得られる仕組みなども利用できる(詳細は要相談)。
同社は「Green Creative」というメッセージを掲げ、クリエイティブとAM(アディティブマニュファクチャリング)技術を生かし、環境課題の解決を目指す活動を推進している。また、以前から学生や社会人などの個人会員を中心とするモノづくりのためのトレーニングジム「BOLDGYM」を運営しており、さまざまな成果を世に送り出してきた。そうした活動の中で培われたノウハウや情報を、法人に共有/展開することで、環境課題に取り組むさまざまな分野の活性化に貢献できると考え、今回、法人向けサービスとしてBOLDGYM ACADEMYを立ち上げた。
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