グリーンレーザー初搭載 純銅の精密造形に対応したBLT製金属3Dプリンタを展開:3Dプリンタニュース
オリックス・レンテックは、BLT製のグリーンレーザー搭載金属3Dプリンタ「S310グリーンレーザー」の取り扱いを開始した。銅や銅合金の高精度な造形を可能とし、研究開発用途での活用が期待される。販売とレンタルに対応し、導入前後の技術支援も提供する。
オリックス・レンテックは2025年4月4日、中国のXi’an Bright Laser Technologies(以下、BLT)製の金属3Dプリンタ「S310グリーンレーザー」の取り扱いを開始すると発表した。グリーンレーザーを搭載し、従来のレッドレーザーでは加工が難しかった純銅や銅合金の微細な造形を可能にする。
S310グリーンレーザーは、レッドレーザー(波長約1060〜1080nm)よりも波長が短い、波長532nmのグリーンレーザーを採用することで、光の反射率が高い金属粉末でも容易に焼き固めて造形できる。従来、3Dプリンタでの造形が困難とされてきた熱伝導率の高い銅の加工が容易となり、電気自動車(EV)をはじめとする製造業の研究開発用途での活用が期待される。
製品名 | S310グリーンレーザー |
---|---|
レーザー波長 | 532nm |
レーザーパワー | 500W |
最大造形サイズ | 250×250×400mm |
装置重量 | 2700kg |
装置サイズ | 3100×1200×2300mm |
表1 S310グリーンレーザーの製品概要 |
BLTにとってグリーンレーザーを搭載した3Dプリンタの開発は今回が初となる。その世界展開の第1弾として、日本の製造業を対象にS310グリーンレーザーの販売/レンタルを開始する。
オリックス・レンテックは、BLTの国内販売代理店として製品の販売およびレンタルを展開し、導入支援から保守まで一貫したサポートを提供している。今回、S310グリーンレーザーの取り扱いを開始するとともに、2025年中に同装置による受託造形サービスも展開する予定だ。
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