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製造業の研究開発部門向けにAIによる設計支援システムの提供を開始:メカ設計ニュース
ロビンソン・コンサルティングは、製造業の研究開発部門向けに「AI設計支援システム」の提供を開始した。AIによる過去の設計データや製造トラブル情報の分析、類似設計の検索や最適化提案で工数を削減する。
ロビンソン・コンサルティングは2025年3月13日、製造業の研究開発部門向けに「AI設計支援システム」の提供を開始した。AI(人工知能)による過去の設計データや製造トラブル情報の分析、類似設計の検索や最適化提案により、設計工数や設計ミスを削減する。
AI設計支援システムは、過去の設計データや製造情報を統合的に活用し、最適な設計をAIが提案する。類似設計検索はこれまで手作業だったが、入力された要件に基づいて過去の類似設計事例を自動で検索できる。
また、CADやCAEデータと製造トラブル情報を統合的に分析し、最適な設計提案を導出する。設計パラメーターは、過去の知見を基に最適化を提案。リスク予測もでき、潜在的な問題点を過去の製造トラブル情報の分析によって事前に検出する。
設計データ、製造情報、ナレッジ情報を活用し、最適な設計を提案できる。設計データとして、CADモデルやCAE解析結果、設計変更履歴、部品表データなどを活用し、類似設計の検索や最適な設計パラメーターを提案する。
また製造情報として、品質検査データや製造トラブル報告書、工程パラメーター記録を分析できし、設計リスクを予測できる。ナレッジ情報として、ベテラン技術者の知見や設計ガイドライン、過去の改善事例を組み合わせることが可能で、若手技術者の育成や部門間の知識共有を支援する。
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