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タムロンが類似形状検索システムを導入、CAE精度向上と工数削減に向けてCAEニュース

スマートスケープは、類似形状検索システム「SS4M」を総合光学機器メーカーのタムロンが導入したと発表した。年間140時間かかっていた類似形状検索を約47時間に短縮し、検索精度の向上にもつながっている。

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 スマートスケープは2023年2月7日、同社が提供する類似形状検索システム「SS4M」を、総合光学機器メーカーのタムロンが導入したと発表した。カメラ用レンズ樹脂製品の流動解析を担う、R&D技術センター応用開発二部が採用し、今後、金型製造部門のMTC(モールドテクノセンター)でも利用を予定している。

 同部では、CAEで成形前シミュレーションをする際、過去の成形条件を参考にするために類似部品を検索している。SS4Mの導入前は、PDM(製品情報管理)システムから手動で検索するため年間140時間も費やしており、かつ膨大なデータを全て検索するのは不可能だった。

 また、検索条件で使う製品の名前や使用樹脂、製品重量などは経験に基づく決め打ちで検索していたため、正確性が損なわれ、結果的にCAEの精度が落ちるといった課題があった。そのため、成形条件の検索や見積もりの作成、金型部品のCAM作業の効率化、CAEの精度向上を目指し、SS4Mの導入を決定した。

 SS4Mは、AI(人工知能)を用いることでデータベース内の3D CADデータ群から類似した形状を検索し、3Dモデルの表示や属性情報などの確認が可能。過去の設計や製造ノウハウを再利用することにより、設計、製造、購買、見積もりなどの業務の効率化に貢献する。

 導入により、年間140時間かかっていた類似形状検索が約47時間に短縮し、さらに9時間ほどまでに減らせる見込みがある。また、検索精度の向上にもつながっており、今後は全て3Dデータをインプットすることで、解析の精度のさらなる向上を図る。

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