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半導体故障解析装置などの工場新設、韓国での開発/製造体制を強化:工場ニュース
浜松ホトニクスの韓国現地法人HAMAMATSU PHOTONICS KOREAが、京畿道華城市に「Dongtan工場」を新設した。半導体故障解析装置やu-LED検査装置の開発や製造体制を強化する。
浜松ホトニクスは2025年3月12日、韓国の現地法人HAMAMATSU PHOTONICS KOREAが、京畿道華城市に「Dongtan(ドンタン)工場」を新設したと発表した。既存工場から製造拠点を移転し、同月より本格的に稼働を開始する。
新工場では、半導体故障解析装置やu-LED検査装置を製造する。これにより、開発から製造、デモンストレーションまで対応可能な体制を強化する。また、浜松ホトニクスの電子管製品や光半導体製品を輸入、保管し、韓国市場の販売拠点としても機能する。
建築面積は1908m2で、延床面積は2617m2。鉄骨造の地上2階建てで、1階には会議室、応接室、事務室、倉庫、組み立ておよび調整エリア、デモンストレーションンルームを配置。2階には、事務室と倉庫を設けている。総工費は約4億円で、生産能力は売上高換算で約1000ウォン(約110億円)を見込む。
近年、生成AI(人工知能)の普及により半導体需要が急増している。高性能なメモリやロジックの開発が進み、早期の歩留まり向上が求められている。この流れを受け、故障解析ニーズも拡大。多くのデバイスを迅速に解析できるオートメーション機能を備えた装置の需要が高まっている。
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