日産が再起に向け新型車と第3世代e-POWERを全世界に展開、3代目リーフはNACS対応:電動化(3/3 ページ)
日産自動車は、3代目となる新型「リーフ」をはじめとする新型車やマイナーチェンジ車、第3世代「e-POWER」など2025〜2026年度にかけて投入する予定の新技術を発表した。
インド市場
世界で最も急成長しているインド市場では、商品ラインアップの強化と輸出の拡大を図る。
2025〜2026年度の2年間で2つの革新的なモデルを投入する。2025年度は多目的車(MPV)を、2026年度には5人乗りコンパクトスポーツユーティリティービークル(CSUV)を投入する計画だ。
2つの新モデルはインド国内のチェンナイ工場で生産する。現地で進める「One Car, One World」戦略に従い、インド国内の販売を強化し、さらに右ハンドルと左ハンドルの両仕様で世界への輸出を計画している。インドでの国内販売と輸出は、それぞれ年間10万台を目標としている。
中東市場
中東市場では、スポーツブランド「NISMO」とインフィニティブランドのモデルを追加する。
2025年度は、「フェアレディZ」のNISMOモデルである「Z NISMO」の投入により、エキサイティングなスポーツカー体験を届ける。インフィニティブランドでは、マイナーチェンジした3列シートのラグジュアリーSUV「QX60」を投入する。
2026年度は、インフィニティブランドで北米とラテンアメリカで展開する新型QX65をラインアップに追加する予定だ。
オセアニア市場
オセアニア市場では、EV2車種、1トンピックアップ、高級SUVである新型「パトロール」と第3世代e-POWERを投入する。
2025年度には、クロスオーバーEVであるアリアの販売をオーストラリアで開始する。また、2026年度には、右ハンドル市場で初の投入となる新型パトロール、日産自動車と三菱自動車のパートナーシップを活用した新型1トンピックアップ、新型リーフ、そして第3世代e-POWERを搭載したキャシュカイなど、多くの新型車を投入する。
アフリカ市場
アフリカ市場では、「マグナイト」、パトロールおよびSUVを一部市場で投入する。
2025年度中にアフリカの左ハンドル市場で、スタイリッシュなコンパクトSUVであるマグナイトの販売を開始する。また、新型パトロールも2025年度にエジプト、2026年度に南アフリカに投入する予定である。
さらに、2026年度中に新しい5人乗りSUVも一部のアフリカ市場に投入する。
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