VWがエントリーレベルの新しい電気自動車を世界初公開:電動化
フォルクスワーゲンは、エントリーレベルの新しい電気自動車のコンセプトカー「ID. EVERY1」を世界で初めて公開した。欧州で製造され2027年に欧州市場で販売される予定で、価格は約2万ユーロとなる。
フォルクスワーゲンは2025年3月5日、エントリーレベルの新しい電気自動車(EV)のコンセプトカー「ID. EVERY1」を世界公開した。欧州で製造され2027年に欧州市場で販売される予定で、価格は約2万ユーロとなる。
ID. EVERY1は、電気自動車のアーバンカーファミリーに分類される。これは、新しいモジュラーエレクトリックプラットフォーム(MEB)をベースにしている。電動前輪駆動を採用したことでMEBプラットフォームは十分なスペースを活用できることに加え、効率性の最大化も達成した。
このコンセプトカーは、新たに開発された70kW(95PS)の電気モーターを備え付けており、最高速度は130km/hに達する。航続距離は最低でも250kmとなる。ID. EVERY1の全長は3880mmで前任モデルの「up!」(3600mm)、「ID. 2all」(4050mm)及び現行「Polo(ポロ)」(4074mm)の中間程度の大きさ。定員は4人で、ラゲッジコンパートメントの容量は305Lだ。
ID. EVERY1により、安価な価格のエントリーレベルの電気自動車を含め、さまざまな顧客に適切な駆動システムを用いた適切な自動車を提供可能となる。
ID. EVERY1の量産バージョンは、これから同社グループ全体で使われる完全に新しく非常に高性能なソフトウェアアーキテクチャを採用した最初のモデルになる。これにより、今後販売するエントリーレベルのフォルクスワーゲンに、車両のライフサイクル全体にわたって新機能を付与できるようになる。フォルクスワーゲンのスモールカーは、新車購入後でも顧客のニーズに応えて個別にカスタマイズ可能となる。
ID. EVERY1は、ダイナミックなフロントライトや「まるで微笑んでいるように見える」というリアなどにより、自信に満ちた外観でありながら好印象なデザインを目指した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マツダはEV専用工場を作らない、投資を抑えながら電動化黎明期に臨む
マツダは電動化のマルチソリューションの具現化に向けた「ライトアセット戦略」を発表した。世界の都市部若年層は電気自動車を支持
日産自動車は、世界の都市部在住の若年層に対するモビリティの選択に関する調査をエコノミスト・インパクトに依頼し、同層が電気自動車を移動手段として支持しているという結果を得た。ナトリウムイオン電池がモバイルバッテリーに、車載で実績のあるセルを採用
エレコムはナトリウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーを発売する。キャデラック初のEVが日本にも、右ハンドルでCHAdeMOに対応
GMジャパンはキャデラックブランド初のEV「リリック」を日本で発売する。全車右ハンドルで導入する。デンソーがEV充電器をIoT化する充電制御システムを発売
デンソーは、EVやPHEVなどの電動車の充電制御システム「EVECOM」の販売を開始した。社用車などを保有する企業や団体、集合住宅、商業施設などに向けて展開する。ヤマ発がゴルフカーの新製品、内製のリン酸鉄リチウムイオン電池搭載
ヤマハ発動機は5人乗り電動ゴルフカーの新製品「G30Es」「G31EPs」を発表した。