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歯周病リスク判定ツールが厚生労働省の事業に選定:医療機器ニュース
パナソニックくらしアプライアンス社が開発中の歯周病リスク判定ツールが、国民皆歯科検診の実現に向けた厚生労働省の「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業」に選定された。
パナソニックは2025年2月26日、パナソニックくらしアプライアンス社が開発を進めている歯周病リスク判定ツールが、国民皆歯科検診の実現に向けた厚生労働省の「歯周病等スクリーニングツール開発支援事業(口腔内を撮影した画像を用いるもの)」に選定されたと発表した。
同社は大阪大学と共同で、歯周病検知AI(人工知能)と口腔内カメラで撮影した画像のAI解析による歯周病の罹患リスクを判定できるツールの開発、実証に取り組んでいる。
今回選定された事業では、口腔内を撮影した画像を入力して歯周状態を推定する歯周病検知AIの推定精度向上、口腔内カメラを使って口腔内画像を簡単に撮影する機能、歯周病検知AIの推定結果から歯周病リスクを分かりやすく表示するアプリケーションの3点について開発を進める。
同ツールは、地方公共団体や職域などで実施する歯科検診での活用を想定している。そのため、会津若松歯科医師会の協力を受けて、実用での条件確認および課題抽出に向けた実証実験を実施する予定だ。
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