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2D画像から3Dモデルを高速生成できるソフトをオープンソースとして公開:メカ設計ニュース
フィックスターズは、2D画像から3Dモデルを高速で生成するMulti-View Stereoソフトウェア「CUMVS」を、Apache License 2.0のオープンソースとして公開した。
フィックスターズは2025年2月27日、2D画像から3Dモデルを高速で生成するMulti-View Stereo(MVS)ソフトウェア「CUMVS (cuda-multi-view-stereo)」を、Apache License 2.0のオープンソースとして公開した。
被写体の3Dモデルを複数枚の画像から復元するために欠かせないMVS技術は、被写体の緻密な点群を復元する、質感を再現するといった機能を持つ。CUMVSは、MVSの処理速度を向上させて、高精細な3Dモデルを高速に作成できる。
CUMVSは、MVSの主要アルゴリズムの1つとなるPatchMatch方式のMVSを、NVIDIAのGPU向けに最適化したものだ。Warp Divergenceの防止、共有メモリやテクスチャーユニットの活用といったNVIDIA GPUの性能を最大限に生かす設計に加え、Homography変換などの重い処理を軽量化した。その結果、CUMVSはACMMアルゴリズムと比較して5倍以上高速化している。
動画1 CUMVS(cuda-multi-view-stereo):Multi-View Stereo(MVS)software 出所:フィックスターズ
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